『三合法活断』より 令和5年9月 対冲月 考察

『三合法活断』より 令和5年9月 対冲月 考察

こんにちは^^

先日、九月の方位について書きましたところ、望月先生の「三合法活断とちょっと違う」と言うご指摘がありましたので、考察いたします⭐️

本の中には

「九月節凶

対冲月でありますから、普通星は用い方が無難しいです。又、坤良二宮しか用いられ

ません。坤宮は丑未六白命用いてもよいです。小吉、艮宮は用いてよい命がありません。

中宮は未三碧命用いてもよいです。小吉・四正と巽乾宮は凶殺なので用いてはなりま

せん。」

とあり、普通星は用いない方が良いとあります。

 

 

※ここで、「普通星」の解釈ですが、この場では「同盤以外」と捉えて良いと思います。

同盤とは、ここでは「地支・九星が年月同じ生まれ」のことです。

ちょっとややこしいのですが、生年月日の干支九星を出した時に

「普通命」

「特殊命」

に分けて運勢や方位を考えていくのですが、

この「特殊命」は、主に年月の組み合わせが

・三合(年月日)

・三支並び(方局含む)(年月日)

・支合

・三合崩れ

・対冲

・刑

・害

・同盤

を含むものを指します。

これらの星がある場合、鑑定において、少し気にすることが増えるので、注意が必要です。

また、特殊命については、(望月先生の本の中では…)種類をいちいち指定していないので、その場に応じて判断しなければなりません。

 

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今回、指定されているのは、

と言うことで、全て六白がピックアップされています。

また、地支によってランク付けがされています。

私は、ブログでは

「但し、年丑・月丑生まれと、年未・月未生まれの方の場合、この限りではありません。ちょっと特殊な使い方ですが、膿出しと開運を兼ねた使い方はできます。この場合、日にちまで合わせます。」

と書いたのですが『三合法活断』には「辰六白・戌六白」も入ってるので、

どうして私がそれを外したか、と言うご質問でした。

結論から申しますと、「旨みがない」から外した。です。

 

 

丑六白・未六白が坤宮を使いますと、金局三合と木局三合を同時に作ることができます。

また、その時に必要なのは「巳」と「亥」です。

 

 

使う日にちでこれらが取れて、さらに、日命にどちらかがある場合は使ってよしとなりますが、それ以外は「破」の作用が強く出ますので、控えた方が良いでしょう。

これがあることで、対冲月に方位を使ってでる「破」の作用を、三合の良さでカバーすることになりますが、

一方、

辰六白・戌六白が坤宮を使った時、その「破」の作用をカバーするためには、もともと

卯-辰、酉-戌の害があるために、三支並びでは弱いということだと思います。

 

また、三支並びを作るのに必要なのは「寅」「申」もしくは「巳」「亥」です。

使う日にちでこれらが取れて、さらに、日命にどちらかがある場合は使ってよしとなりますが、それ以外は「破」と「害」の作用が強く出ますので、控えた方が良いでしょう。

 

「吉」とあるからといって、無闇に使うと痛い目に遭います。だから「吉」なのです。

 

この使い方は「膿出し」を目的としています。同盤生まれのかたは、どうしても、運勢の膿が溜まりやすいので、純粋な吉方位を取っても出しきれない物がある時は、荒療治的にこのようなことをやっていたようです。

 

なお、この方位を取った後は、必ず吉を重ねた良い方位をとって、運気の回復をしていきます。

 

どちらにしても、対冲月や同盤月というのは、使い方が難しいものです。

 

地支を入れて方位を考察すると、使える方位は少なくなりますが、「吉の取り方のコツ」が見えてきますね^^