【望月本考察】『干支三合法活断』で、令和5年2月 離宮は九紫火星本命的殺なのに「吉」となっている理由

【望月本考察】『干支三合法活断』で、令和5年2月 離宮は九紫火星本命的殺なのに「吉」となっている理由

干支九星の大家、望月治先生のご著書に『干支三合法活断』があります。これを読んでのご質問がありましたので、2月の方位どりについて、少しお話しします♪

ここで挙げるのは年命までですが、実際は生年月日すべての星を計算に入れて吉方位を出します。

月命や日命がものをいうことが多いので、安易にお砂とりやお水とりなどはしないで下さい。

 

まずは令和5年2月の年月盤から⭐️ 

気学だと使って良いのは、震宮・離宮・坤宮・坎宮・艮宮ですね。

ところが、方位というのは、行く方位の後ろの宮の事象も出ます。故に太歳方位である震宮は、後ろが歳破なので、大凶となります。

今年の震宮はを使える人は、一定の条件が揃った方のみです。

使えば、うまくいきそうなところで、物事がダメになったり、お金で損をしたりしますので、ご注意ください。

そして、残った離宮・坎宮ラインと艮宮・坤宮ラインのうちで、使える人が吉方位どり実行可能です。

令和5年2月に九紫火星が離宮を使える理由

<離宮>

離宮は年盤八白土星、月盤に三碧木星が廻座していますので、九星で使える方は、九紫火星の方です。

ところが、年盤坎宮に九紫火星が廻座していますから、気学では離宮は取りませんよね。

ここで質問がありました。

望月先生の本『干支三合法活断』には、「九紫火星・戌・辰・丑命 吉」とあります。

これはなぜか…考察していきます。

まずは九星の計算から⭐️

九紫火星には、「丑・辰・未・戌」命がいます。この十二支を分析して行くのが、干支九星流の方位計算の第一歩です。

九紫火星さんのうち、離宮が使えるのは、「丑・辰・戌命」です。

未は、なぜダメかというと、年盤離宮に未が廻座し、本命殺、月盤坎宮に未が廻座しているために、本命的殺となるからです。二重の凶で、同じ九紫火星でも、未だけはは大凶です。

地支(干支)の本命殺・的殺は、九星のそれよりも凶作用が強いです。

(そもそも、本命殺・的殺は、地支(干支)でみるものでした。)

九紫火星でも、未命は絶対に行ってはいけません。

そして、九星本命的殺なのに、なぜ残りの三支は「吉」とあるのか…

丑命=午未の支合が取れる。かつ、日盤で、「巳」を取れば、「巳ー丑」の半会となるために「吉」。※ただし、「丑ー未」の冲を取るので、命の月日の星がよっぽど良くないとお勧めできませんね。

辰命=午未の支合がとれ、尚且つ、日盤で「巳」を取れば四支並びになるため、条件によっては使って良い。となります。

戌命=午未の支合が取れ、かつ「午ー戌」の半会。故に吉。

このような理由から、気学では離宮は誰も使えないとなっていますが、実は十二支の関係が良い「丑・辰・戌」は使ってよし。となっているのです。

坎宮についても同じような理由で、「本命的殺だけど、三碧は使っていいいよ」となっています。

まとめ

いかがでしたか。

気学での「方位の失敗」の原因は、たくさんあるのですが、その一因に「干支(地支)」をみていない。というのがあります。

これはかなり大きな敗因で、ご相談内容にも「この引越しは大丈夫でしたか?」「この方位取りは大丈夫したか?」といった、気学の答え合わせのようなものが非常に多いです。

そして、ご本人お気づきのように、大体凶方位を「吉方位だから」と勧められて使ってしまった。というケースが、ほとんどです。

残念ながら、知っていても知らなくても、その方位が悪ければ、どうしても凶作用は出てしまいます。

(ですから、上記の九紫火星の丑・辰・戌さんも、安易に離宮は使わないようにして頂きたいです。方位を使う時は、必ず、生年月日すべてと、いく日にち・時間までチェックしますので。)

その場合は、時間をかけて、正しく開運していくしかありません。

特に来月3月の全方位は凶作用が生じます。お気をつけください。

方位のご相談は、下記のお申し込みフォームからどうぞ^^