【望月本考察】令和5年3月節の離宮三山が大吉の理由
【望月本考察】令和5年3月節の離宮三山が大吉の理由
令和5年3月節は「癸卯4 乙卯7」という、「地支同盤」節です。
この月は、通常、どの方位をとっても大凶となりますが、望月治先生の『干支三合法活断』によると、大吉命:巳五黄・午七赤・卯七赤(南三山)/辰三碧・未三碧(坤三山)/子四緑・酉四緑(北三山)/戌六白(艮三山)とあります。
これについて、ご質問がありましたので、考察したいと思います。
この月の吉方位取りは
地支同盤生まれのみ可です。普通は全方位大凶ですので、お気をつけて。
尚、全てとはいかなので、今回は、離宮三山の卯命について、以下に記します。
卯七赤が離宮を使ってよい理由
まずは盤から。
辛亥
三 |
丁未
八 |
己酉
一 |
癸亥
六 |
己未
二 |
辛酉
四 |
|
庚戌
二 |
癸卯
四 |
乙巳
六 |
壬戌
五 |
乙卯
七 |
丁巳
九 |
|
丙午
七 |
戊申
九 |
甲辰
五 |
戊午
一 |
庚申
三 |
丙辰
八 |
ここで、大吉命となっているのは、「年命卯七・月命卯七」です。
本にも「離宮は卯7卯7命と寅2寅2命は用いてよいです」とあります。
では見ていきましょう。
年月盤に「未」が廻座し、同盤の為裏の「丑」が出ます。
卯・卯同盤生まれで、裏は「酉」。
令和5年3月に卯7卯7命が離宮を使うと、
卯‐未 三合崩れ・吉
裏同士の 丑‐酉 三合崩れ・吉
となり、表も裏も、吉です。
よって、この方位を使うことは大吉となります。
この様に、同盤を同盤生まれが使う場合、裏も計算し、その関係性が吉になれば、行って良しとなります。
但し、方位には「吉は重ねることで、福分が増し、凶は重ねることで災禍が増す」ものです。
この様な、同盤を使う場合はベースに「大凶」があります。それをひっくり返して吉にするというのが、このやり方です。
ゆえにかなりのアクだしのち、吉に転ずる、という方位の取り方と言えます。
ですから、注意することとして、
・これ以上に傷がつくようなら、やめた方がいい
・吉は二つ以上は重ねること
です。
運気は、アクを出してから出ないと、いいものは取れない、という性質がありますから、これを取るなら、荒療治だと思ってほしいです。
一覧にはほかの星も記されていますが、慎重に計算することが必要です。
また日命まできちんと合わせることで、本当の福となりますので、今月の方位取について、自分が地支同盤生まれだからと言って、安易に取らないように。
方位を楽しんで☆
皆様のご多幸をお祈りしています^^