【離婚相談室】「子どもが両親の離婚を乗り越えるために、親に望んでいること」知って、“不安”を”安心”に変えよう

【離婚相談室】「子どもが両親の離婚を乗り越えるために、親に望んでいること」知って、“不安”を”安心”に変えよう

干支九星 離婚 子ども 影響 朱かね

こんにちは!占いセラピストの朱かねです☆
今日も幸せのエッセンスについてお話しますね。

最近の「離婚が子供に及ぼす影響」シリーズ…
身近にいる方々から、
自分が子連れ離婚した方や
両親の離婚を経験した方から

「そんなに影響があったのかと、改めてきがついた。」
とか
「ちょうどその年齢で親が離婚したので、そうそう!って思った。」
などの感想をいただきました。

わたし自身、子どもが2歳の時に離婚した経験があり、
今振り返ると、
離婚後、子どもとのコミュニケーションが
全然足りていなかったな…
と反省しています。

でも、親が離婚したからといって
必ずしも、こころが病んでしまうわけではありません。

強い影響を受ける人と、
そうでない人がいるのです。

今日は、親の離婚を子どもがどれくらいの期間で乗り越え、
長期的な影響を受けてしまう人の条件とは何なのか、
みていきたいと思います。

離婚後2~3年でほとんどの子どもが落ちつきを取り戻す

ヘザリントン(Hetherington,1984)という研究者は、
親の離婚が子供に永久的な傷を与えてしまうのではなく、
家族システムの解体という移行期の危機を2~3年くらいでくぐり抜ける。
といっています。

どういうことかというと、
子どもは、
「親の離婚」は乗り越えられるものであるけれど、

いままでの家庭環境が変わって
新しい家庭環境に移り変わったことに負担があり、

2~3年くらいの間で、それを乗り越えていく。
ということです。

さらに、
棚瀬(京都女子大学現代社会研究)の研究によると、

「親の離婚→今まで自分がいた家庭の崩壊」
による子供の混乱・ストレスは
1年目がピークで、
2年目から、徐々に落ち着きを取り戻す。

といっています。

ただし、これは離婚後の
子どもの条件がある程度揃っていることが条件で、

子どもにとって、悪条件が重なると
「親の離婚⇒家庭環境の変化」が

うまく乗り越えられずに
10年、15年と長期的に
悪影響が残ると指摘しています。

その悪影響とは
・攻撃性
・成績・学力低下
・無気力、強い不安、孤独感、無気力感などの精神的症状
・薬物・性などへの依存
・子供自身の離婚
・喫煙
・成人後の、社会的地位・収入の低下
などです。

どんな離婚環境が、子どもにっとて悪影響を与えるのか?

①説明なしの突然の両親別居
②愛着対象であった非監護親(父)による子どものあからさまな拒絶とその後の接触の無さ
③監護親(母)の極度の混乱と不適応状態と親機能の長期にわたる低下
④監護親の長時間就労による二重の喪失体験
⑤学校をはじめ親族からのサポートの薄さ

引用元:離婚の子どもに与える影響事例分析を通して

①説明なしの突然の両親別居

これは、子どもにとって精神的ショックが最も大きいと思います。

離婚した親を持つ子どもの意見として、こんな事例がありました。

・「離婚の理由はどうでもよい。親が子に対してどう責任をとってくれるのか伝えてほしい」(離婚時6歳,現在48歳)
・「家族だから分かるはず,という思いこみは捨てて,親がどんなことを考えていてどうしたいのか,子どもが何を考えているのか話し合ってほしい」(離婚時11歳,現在23歳)
・「子どもの生活に影響を及ぼさないように離婚する時期を考え,その事情を分かりやすく説明してほしい」(離婚時15歳,現在17歳)
・「どうして離婚したいかをきちんと説明してほしい。離婚後の住む場所や環境がどのように変わるのかを説明して安心させてほしい」 (離婚時19歳,現在21歳)
親が十分説明してくれたと感じている人からは,次のような意見が出ています。
・「4歳の子にも離婚の理由を説明してくれた。子どもだからという理由で説明がなかったことはない。悩まずにすんでいる」(離婚時4歳,現在21歳)

引用元:離婚した親と子供の声を聴く

子どもにとって、
今自分が置かれている立場と、
今後の自分についてをきちんと知ることが
大切な事だといえますね。

親からすれば、「子どもだから…」と
避けたくなる気持ちはわかるのですが、

「情報はオープンにする」ことが
親子対等な立場を作るポイントだと思います。

勇気を出して、子どもとも
話し合う時間を作りたいですね。

②愛着対象であった非監護親(父)による子どものあからさまな拒絶とその後の接触の無さ

ちょっと難しい表現ですが、

一緒に住まなくなった親に
拒否されてしまうような体験です。

例えば、今まで大好きだったパパが
離婚によって
人が変わってしまい、

「お前になんか会いたくない。」
「お前のことは愛していない。」
「お前なんか、必要じゃない。」

などの言葉や態度で子供に接することです。

信じられないかもしれませんが、
離婚後、子どもに全く興味を示さなかったり、
拒絶するような方は

結構いらっしゃいます。

子どもからの親への愛は
選択の余地がないほど、
子どもは親を愛しています。

離婚前に子供への態度について、
前向きに話し合うことは
子どもを傷つけないためにも必要なことですね。

③監護親(母)の極度の混乱と不適応状態と親機能の長期にわたる低下

これも難しい表現ですが、
例えば、離婚後親権をママが持ったとして

そのママと一緒に暮らしているとします。

そういった環境で、ママがうつ病になり、
母親としての役割を果たすどころじゃなくなってしまうことです。

それが、長期間になると、子どもへの悪影響となります。

もし、ママが
母親として子供に接するのが難しい場合は

なるべく早く、両親や周りの人、行政などに
助けてもらうように
したいものですね。

④監護親の長時間就労による二重の喪失体験

これはどういうことかというと、
例えば、専業主婦が離婚をきっかけに

働くことになり、
生活のために、長時間労働や残業等で
帰宅時間が遅くなることで、
子どもは、一人の時間を長く過ごすことになります。

すると、離婚によって
既にパパをなくしているわけで…
これで一重です。

かつてのように、ママと一緒にいる時間が
なくなり、
一人で過ごす時間が多くなる…
これが“二重の喪失”です。

意外と、この“二重の喪失”
には気が付かないと思います。

単に「寂しい思いをさせてごめんね…」
と思うことはあっても、
子どもの目線から、
「二人の親を失った」
という気づきは
なかなか得られませんね。

しかし、ここは、仕方がない部分かと思います…
実際はどうにもならないことが多いですよね。

なお、離婚前からママが働きに出ている場合は
このショックは低めだそうです。

ですから、離婚してから働き出すのではなく、
離婚前から働きに出て、

子どもの環境の変化による負担を
少しでも減らしてあげたいところですね。

⑤学校・親族等のサポートの薄さ

離婚後、最も頼りになるのは
ママのお母さんだと思います。

でも、遠方に住んでいたり
仲が良くないなどが理由で

サポートを受けられないこともありますよね。

学校にしても、
対応が冷たかったり、
思うように意思疎通が取れなかったり…

そんな時は
ママは孤立してしまいます。

そして孤立したママの
子どもは、もっと孤立します。

そんな時は
スクールカウンセラーの利用を
おすすめします。

今は、行政でも
子育て支援が手厚くなってきていますので、

市役所や役場に行って
受けられるサービスはないか

福祉課、子育て支援課、教育委員会等に
それぞれ問い合わせてみましょう。
(行政は基本縦割りなので、自分の担当の課のことしか答えてくれないことが多いです…)

第三者の助けは
必ず必要です。

離婚を子どもと一緒に乗り越え、前向きに生きていくために、親がすべきこと

カリフォルニア州マデラ、コーンにある
ジュディス・ウォーラースタイン遷移家族研究センター
(研究、教育、訓練のセンター)の創設者である
ジュディス・ウォーラースタイン(Judith Wallerstein)は
25年間にわたって、親が別れた131人の子ども達を、5年ごとに追跡調査し、
親の離婚・再婚を経験した子どもたちの
研究をしています。

その彼女が、離婚する親へのヒント
を教えてくれています。

ジュディス・ウォーラースタインの 「離婚する親への10のヒント」

1.子どもの年齢に合った方法で率直に言いなさい。結婚生活が永遠に続くことを望んでいたが、そうならなかったと子どもに説明しなさい。離婚は、2人の親が不本意ながら到達した解決であると説明しなさい。

2.子どもは今もあなたの喜びの一つであると、子どもに伝えなさい。

3.離婚が巻き起こした心の傷と混乱について、子どもに謝りなさい。

4.離婚を引き起こしたのは子どもではないと、子どもに保証しなさい。子どもには結婚生活を維持させる力は無いと、子どもに説明しなさい。

5.もし、片親が出て行ったのなら、子どもをその新しい住居に連れて行きなさい。そうすれば、子どもは実感できます。

6.裁判所へ行く前に、大学を出るまでに子どもが必要とするお金を提供できる資金計画を作成しておきなさい。財産を分ける前に、そのお金を信託資金として別に確保しておきなさい。

7.柔軟な養育の設定をする際に、子どもに発言の機会を与えなさい。子どもが5歳の時に作った計画案を、14歳になった子どもに実行させてはいけません。

8.嘆き悲しんでも良いのだと子どもに伝えなさい。

9.必要であれば、子どものために専門家の力を借りなさい。

10.両方の親を愛しても良いのだと子どもに伝えなさい。

引用元:伝記1997年12月 「離婚が子どもを傷つけないという考えは捨てて下さい。傷つけるのです」。

これを読んむと、胸が痛くなりますね…

でも、それ以上に両親の離婚や
今後の生活の変化に
胸を痛めている人がいます。

それはあなたのお子さんたちです。

その胸の痛みを
わかってほしいのは

ママであるあなたです。

離婚自体、ママに負担のかかる出来事です。
ですから、自分のことだけで精いっぱいになってしまうことは
当然のことです。

でも、少し余裕のある時、
お子さんに心を向けてあげてください。

ウォーラースタインの10のヒントは
やることがいっぱいですね。

でも、完璧にやりこなそうとしなくていいのです。
ひとつづつ、
できるときに、
タイミングを待って。

悪いことばかりを考えるのではなく、
「今、自分にできること」
を考えて
「実行すること」です。

離婚前からできるだけお子さんの不安を取り除き、
ママと一緒に
前向きな気持ちで新しい生活をスタートすることは

離婚を乗り越えるために
ママにも子どもにも
いいことです。

ただ、いきなりこれらを実行に移すことが
難しい人も多いのではないかと思います。

そんな時は、私が、
あなたや家族の個性に合ったやり方を
ご提案します。

「占い」+「セラピー」で
今ある不安を取り除き、
前向きに今後の人生を進める力を
取り戻しましょう☆

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参考:離婚した親と子の声を聴く<http://www1.odn.ne.jp/fpic/enquete/report.html
  「離婚が子どもを傷つけないという考えは捨てて下さい。傷つけるのです」<http://www.geocities.jp/rbnmd238/wallerstein.htm
   親の離婚を経験した子どもの精神発達に関する文献的研究<http://repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/10114/1358/1/daigaku_59_noguchi.pdf
   離婚の子どもに与える影響 事例分析を通して<http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/bitstream/11173/336/1/0130_006_002.pdf
   小林真理子 塩崎尚美『乳幼児・児童の心理臨床』放送大学教材 2017