4◆十二支の吉凶~十二支の性質編~
Contents
4◆十二支の吉凶~十二支の性質編~
今まで二回に分けて十二支の吉と凶についてお話してきました。
いままで、年賀状くらいにしか十二支を使わなかった方にとっては、十二支のこれらの性質を知って、少し驚かれたのではないでしょうか。
今回は、十二支の組み合わせによる性質(吉と凶)ではなく、各十二支が持つ性質について、代表的なものをまとめてお話しします。
十二支は、天干や九星と同じく、占いの基盤です。それ故、単体でも複数でも役割や意味がいくつかあります。それらは、俯瞰してみると、一つ一つの性質が密接にかかわりあっていて、各十二支の個性を作り上げています。
占うときによく使う性質や、そうでないものも織り交ざっていますが、これらの性質が前提となって判断基準になっていることは確かです。また、十二支の性質については、まだありますので、入り口として重要な部分です。
ゆっくりでもいいので、ぜひ、頭の中に整理しておいてください^^
①十二支にも“陰と陽”がある
九星に陰と陽はありませんが、十二支にはそれがあります。
子を陽で初めて、陽・陰・陽・陰…と交互に配置するシンプルな仕組みです。
②十二支の性質 十二支の五行
十二支を五行で分けると、上記のようになります。
五行は季節とも関し、十二支は十二ヵ月に配当されていますので、十二支には、季節の意味も含まれます。
だんだん意味が重なってきましたね^^
また、それぞれの五行には陰と陽があることに気が付きます。
木・火・金・水にはそれぞれ、陰と陽ひとつづつ、
土には陰と陽二つづつが配当されています。
十二支の性質③月
十二支の和名と言えば…睦月・如月・弥生…が頭に浮かぶのではないでしょうか。
占いでは、月は十二支で呼ぶ慣例があります。
ちょっとややこしいのですが、十二支の始まりである“子”は12月に配置され、占い上の一年の始まりは“寅月”である2月です。
占いを初めて最初に混乱するのは、ここではないかと思いますが…
例えば、令和2年は「庚子年」、令和3年は「辛丑年」です。
令和3年1月生まれの人は占いの星は「庚子年 己丑月生まれ」で鑑定します。
実際の万年暦も、寅月で始まり、丑月で終わっています^^
十二支の性質 一覧表
上記に十二支の性質の一覧を挙げました。
十二支の方位については、方位のセクションで詳しく述べます^^
また、時刻については、一日を二時間づつの区切りとし、十二支を割り当てています。
「午前・正午・午後」は今でもよく使いますが、「午」は十二支の午で、太陽が南天する時刻です。
また「草木も眠る丑三つ時」の「丑」も時刻を指す言葉です。
かつては一刻(二時間)を四つに分けて時間の管理をしていました。
ですから丑三つ時は、丑の刻を四つに分けたうちの三つめ、ということになります^^
深夜の2時から2時30分まで、ということですね。
そして、表の最後の欄の「生・旺・墓」ですが、聞きなれない方も多いでしょう。
私も初めて聞いた時「?」でした。
五行思想には、そのエネルギーのレベルや状態を考える言葉があり、そのひとつが「生・旺・墓」です。
役割とも考えられますね^^
生:物事を生み出すエネルギー、この場合は、季節を生む十二支
旺:物事が盛んであったり、他を支配するほどの強さを表す。この場合は季節がもっとも盛んな意
墓:物事が終着すること。終わること。この場合は、季節の終盤・終わりを示す。
陰陽五行思想では「エネルギーは循環する」という考え方が根底にあります。それぞれの個性は常に同じ強さを保つのではなく、季節・時間によって変化する前提です。
これが、運勢の強弱・吉凶を作るのですね^^
上記にあげた十二支の性質については、一見複雑ですが、関わるほどに意味深さを実感するはずです^^
楽しみながら、覚えていただければと思います。