陰陽五行 その1

陰陽五行 その1

陰陽五行 その1

こんにちは^^
今回は「五行思想と相性」のお話です。
これまで、各九星の意味と、盤の書き方をお話してきました。

この話は、実際に占いをするときに「吉か凶か」を判断する、一番大切な考え方です。

干支九星は、陰陽五行に始まり、陰陽五行に終わるといっても過言ではありません。
全ての判断基準がこの「陰陽五行と相性」をもとになされています。

その中でも、まず、陰陽を抜かした「五行」についてお話しします。

とはいっても、難しいことではなく、
例えば五行の中で、「火」にとっての親はだれか、敵はだれか?を考えればいいだけです^^

答えは、「火」にとっての親は、自分が燃え上がる材料になる(生んでくれる)「木」で、
敵は自分を消してしまう「水」ですね。

これらの判断は、私のたちの生活の中の自然観察から十分に答えが得られます。

そして、本当の開運とは、これらの陰陽五行のバランスを整えることにあります。
足りないものは足して、多すぎるものは削る。

これをするために、最初に「鑑定」が必要なのです。

今回のお話では、まず、陰陽五行の敵・味方関係について学びましょう♪

 

陰陽五行思想

古代支那で最初に生まれたのは「陰陽思想」です。

万物を陰と陽に分けました。

次に生まれたのは「五行思想」です。

万物を「木・火・土・金・水」の五つの種類に分けました。

「陰陽思想」と「五行思想」を合わせたのが「陰陽五行思想」です。

五行の種類

「木・火・土・金・水(もっかどこんすい)」という言葉を聞いたことがありますか?

これが五行なのですが、

五行思想というのは、この世の森羅万象を五つのカテゴリーに分ける、という考えに基づいたものです。

「この世の森羅万象を~」というのは、どこかで聞いたことがありますよね…

そうです。九星も同じことを言っていました。

九星とどう違うのかというと、五行は九星の親、五行を九つに分けたのが九星です。

木=三碧木星・四緑木星

火=九紫火星

土=二黒土星・五黄土星・八白土星

金=六白金星・七赤金星

水=一白水星

こんな風に分かれています。

木・火・土・金・水と5つのカテゴリーがありますが、これらの九星は均等に配置されているわけではありません。

特に、九紫火星と一白水星は、火行・水行に一つだけなので「単独星」と呼ばれています。

これらの五行は、一つのサイクルになっていて、円で書き表します。

 

生じる関係=相生とは親子関係のこと

そして、円で書き表した五行は、時計回りに、自分から子供を生み出します。

こんな風に、サイクルするのですが、「隣り合う行同士」が「吉関係」となります。

【木生火】
例えば、「木」は「火」を生みますね。

ですから、火にとって、木は親であり、自分にパワーを注いでくれる存在です。
そのため「吉」と判断します。

また、木にとって火は自分の子供であり、結果であります。
そのため、木にとって、火は「吉」と判断します。

【火生土】
同じように
火は燃え尽きて、土になります。
ですから、土にとって、火は親であり、自分にパワーをくれる存在です。
また、火にとって、土は自分の子供であり、結果であるために「吉」の存在です。

【土生金】

金は、土の中にいます。ですから金にとって、土は親です。
逆に土は金を生みますので、自分の子供であり、結果であります。
そのために両者は吉関係なのです。

【金生水】

では、水はどう生まれるのでしょう。

金属のコップを置いておくと、結露で水が生じますね^^
それを見た昔の人は、「水は金が生んでいるのだ」と決めました。

【水生木】

そして、木は水で育ちますので、木と水は、親子関係ということになります。

このように、1対1の親子関係をたどっていくと、一つの輪が出来上がり、それが延々と続くことになります。
このサイクルの廻り具合が、運の良しあしにつながるのです。

 

 

剋す関係=相剋とは敵関係のこと

良い関係があれば、そうでない関係もあります。
それが「相剋」と呼ばれる、敵関係のことです。

これを図にすると、五芒星の形になりますので、形で覚えるといいと思います。

【木剋土】
木は土に植わっていますが、木が生長すると、土がやせてしまいますね。
ですから、土にとって、木は自分を弱めてしまう敵なのです。

【水剋火】
火は、水によって、自分自身を消されてしまいます。ですから火は水を恐れ、敵となります。

【金剋木】
木は、金属でできた斧で切り倒されてしまいます。ですから、木にとって怖いものは五行のうち金なのです。

【土剋水】
清らかな水は、土が入ると汚されてしまいます。そのため、水にとっての敵は土になります。

【火剋金】
堅い金属は、火によって柔らかくなり、その形を変えられてしまいます。そのため、金にとって火は敵となります。

 

 

生じる関係も剋する関係も、力加減で吉凶は変動する

面白いのは、これらの剋の関係性は、常に悪いわけではなく、例えば「火剋金」については、
火によって、金は人の役に立つ形に変えてもらえる、というとらえ方もできるわけです。

また、生じる関係についても、多ければいいというわけではなく、バランスの問題なので、
生み出しすぎてバランスが崩れてしまい、かえって凶になる。
という場合も有るのです。

何事も、バランスと力加減、ということですね^^

五行の勉強をすると、ほどほどが素晴らしいことに気が付きます。