干支九星と九星気学のちがい

干支九星と九星気学のちがい

干支九星と九星気学のちがい
歴史ある干支九星、親しみやすい九星気学

九星気学と干支九星ば、干支九星が“親”で、九星気学が“子”といえばわかりやすいかと思います。干支九星の起源は1700年前の『陰陽五要奇書』にあり、九星気学は、明治の日本で干支九星のようなものを簡略化して生まれました。 しかし、親子といっても、その差は大きすぎると思います。 他のページでも説明しましたが、干支九星の組み合わせは180年に一度のもの。一生のうち同じ歳は巡ってきません。 しかし、九星は9年に一度巡ってきます。極論ですが九星だけを信じるなら、九星が同じ人は、同じ運命をたどることになります。 どういうことかというと、例えば、一白の年は、子・卯・午・酉が巡ってきます。そして、それぞれの十二支は十干のちがいでさらに5種類増えますので、一白の人は干支もつけると見ると20種類に分けることができるのです。 原書の『郭氏元経』でも、干支と九星はともに盤上を飛順すると書いてあります。両方をセットにしてみることが、原則ということなのですね。

干支九星と九星気学のちがい4

実は一番大事なポイントかもしれません。 方位をとるときは、吉方を選んで移転やおまじないをします。 この“吉”はどうやって選ぶのでしょうか? 九星は事象(どんなこと)を見るのに使います。たしかに、九星にも五行があり、その相生・相克には意味がありますし、干支九星でも、暗剣殺や五黄殺は重要です。しかし、吉凶がはっきりとしているのは十二支なのです。 十二支には関係性があって、吉の関係は、三合・方局・支合があります。また、運をぐっとUPさせてくれる吉神は、干支で出てきます。凶の関係は対冲・害・刑です。ちなみに、十干は吉関係が出てきます。 九星だけの盤で見ていると、当然、干支はみることができませんが、その盤から吉方を選んでも、見えていない十二支に凶の関係があると、それは凶方位となります。いくら九星がいいからといっても、たしかに干支は廻座しているので無視することはできません。 私が気学もうやめようと思った理由はここにありました。干支を知らずに方位をとっていたことで、知らないうちに凶方位をとり続けていたのです。 よく、気学で引っ越しをして、悪いことが起きたから、それは“あくだし”だといわれる方がいますが、それは、単に凶方位に行ってしまっただけのことです。 気学で一白の方位が吉方だといって移転したとして、干支九星で凶方位だとわかったとき、一白事象=家庭・婦人科系になにか障りが出る。と判断します。 また、気学の特徴として30度60度の方位の取り方がありますが、これは個人の感覚で決めたものです。本来は一山15度、24山(=360度)の分け方をします。 どうして、そう分けるかは『郭氏元経』にそう書いてあるから、なのですが、そもそも盤は星を飛順させるためだけのものではなく、自然界の法則を表している、意味あるものです。 その意味がかなわないのが、30度・60度の気学の盤です。 方位をとるということは、波動を変えるということです。移転による磁気の影響をどう受けるのかを読むのが、吉方選定の要です。また、方位は吉凶がはっきり出やすいです。具体的には財産・収入・仕事の成功・健康・寿命などに影響します。それゆえ干支九星での吉方選定が必要なのです。